行政書士試験の試験科目-行政法
行政書士試験の試験科目について、少し詳しく見ていきたいと思います。
法令科目全46問のうち、最も多く出題されるのは行政法の22問です。
実に半分近くが行政法からの出題となっています。
ちなみに、行政法という名前の法律はなく、行政書士試験における行政法とは、行政手続法や行政不服審査法など複数の法律の総称です。
この科目では、行政に対するさまざまな手続きの概念が問われます。
試験科目(法律)のなかでもっとも行政書士らしい内容であり、合格後の実務も見据えて、しっかりと理解を深めておきたい試験科目でもあります。
行政書士試験の試験科目-民法
法令科目のなかで、行政法に次いで出題数が多いのが民法の11問です。
民法とは、社会生活全般について定めた法律です。
そのため、民法の試験範囲は広範囲にわたります。
条文数が1000を超える民法を、すべて覚えることはできません。
過去問やテキストを上手く活用して、ポイントを絞った学習を心がけることが、民法攻略の鍵となります。
行政書士試験の試験科目-その他
法令科目では他に、憲法から6問、商法から5問、基礎法学から2問が出題されています。
憲法、商法ともにメジャーな法律ではありますが、行政書士試験における扱いは、やや控えめです。
ちなみに、憲法は国民の基本的人権と国家機関のあり方をまとめた法律、商法は商取引の場面で適用される法律。
残る基礎法学は、法律の基本的な考え方を問われる試験科目だと思ってください。
法令科目と並ぶ、行政書士試験のもう一本の柱である一般知識科目からは、全14問が出題されています。
内訳は、「政治・経済・社会」6~7問、「情報通信・個人情報保護」4~5問、そして「文章理解」3問となっています。
一般知識科目に注意
もっとも出題数の多い行政法よりも、試験範囲の広い民法よりも、学習が難しいと言われることもある一般知識科目。
確かに、付け焼刃の対応が通用しない科目ですので、日ごろからきちんと新聞に目を通すなど、広く社会にアンテナを張り巡らせておくことが必要です。
逆に言えば、普段からそれができている人にとっては、決して難しい試験科目ではありません。